2017年

9月

10日

秋、好日

今日第27回定禅寺ジャズフェスティバルにでかけてきました。以下のコラムは、2年前のジャズフェスに遊んだときのもので、これまで過去ログ(今月のフォト)に掲載していました。今回、このコラム欄に移動しました。

 

 

久しぶりの秋の青空、コンパクトカメラをぶら下げて一番町に出かけました.

まず訪れたのは、学生のころよく飲みにきたいろは横町の路地の奥まった一角、そこで手作りのはしごを見つけました.とにかく、白黒モードでパシャり.丸太を組み合わせてつくったなんとも云えない代物ものです.地面と2階を70度くらいの角度でいちおう連結しているようで、持ち主にはそれなりに役立っているのでしょうな.手すりがない.昇り降りには両手両足をフル活用したカエル足以外では無理のようですが、それさえ我慢したら、階段の役目をちゃんと果たしている!

このあと路地をぬけて、とある鮨屋の暖簾をくぐりました.いまが旬のサンマやイワシ、まぐろやツブ貝などをにぎってもらい、生きのいいハゼのてんぷらをつまみながら、冷えたジョッキの生ビールをグイっといただきました.

この「昼下がりの贅沢」の〆は、定禅寺Stジャズフェスでのビッグバンドサウンド.プロ並みの演奏の迫力に圧倒され、女性デュエットのボサノバには酔いしれました。ほかにも、コンボ演奏あり、子どもから年配、アマからプロまでのバンド、またジャズ以外にも笙(しょう)のソロなどなど、大勢の市民でにぎわっていました.ついつい時のたつのも忘れ、体でリズムをとりながら聞き惚れました.

 

Toshiba Ride On Jazz Orchestra (仙台市民広場でのステージ, Sept 12 2015)
Toshiba Ride On Jazz Orchestra (仙台市民広場でのステージ, Sept 12 2015)

足が棒のように疲れはしましたが、食と音楽にめぐまれた秋、好日でした.ビールも音楽も生に勝るものはなし、久しぶりにリフレッシュできました.仙台もなかなかですな .... 感謝!からだも脳も快楽に酔いしれた一日でした。

 

秋の陽の ジャズの響きに リズムとる

2017年

5月

31日

オムツはお持ち帰りください

 「オムツはお持ち帰りください」
この張り紙の写真をよくみてください。オムツらしきものをつけたちいさな男の子の図案があります。あたかも、デパートなどでの乳幼児室などにありそうなものですね。これは過日わたし自身が撮ったものです。どこで撮ったか、もうすこしあとで披露しましょう。

 

 昨年の秋こぐち、寝床で目覚めたときなどに、右耳に違和感をおぼえたことがありました。指で耳たぶを押さえるとなにか液状のようなものが動くときに発する音がするのです。日中はとくに気にはならなかったのでしばらくほおっておいたのですが、そのうちすこし痛みも感じるようになり、ひょっとすると中耳炎かもしれないと疑いはじめました。ものごころついてこの病気にかかった記憶はとくにないのですが、おふくろはよく
「あんた~、小さいころ弱かったけんね~、しょっちゅう耳鼻科に行きょうたんよ」
と云っていたのを今でもはっきりと憶えています。たしかに扁桃腺はよく腫らしていたのですが、中耳炎のほうはいまいち記憶がないのです。

 

 ある日、近くの耳鼻科を訪れました。簡単な内診の結果、やはり中耳炎とのこと。数日分の抗生剤を受取って帰宅しました。家では一日三回ちゃんと薬を飲み、症状も徐々に軽快となりました。数日後約束どおりもう一度診察を受けたとき、医師から
「う~ん、良くなっていますね。じつは炎症部分の組織をとり分析にだしたのですが、リョクノーキンが検出されています」 
と一枚の分析表を渡されました。そこにはラテン語のような学名のあとに「緑膿菌」と書いてありました。
「あなた、何か老人介護のようなことをしていませんか?」

「いや、とくにそういうことは」
と答えたところ、すこし怪訝(けげん)な表情をしていました。ともかく、「リョクノーキン」ということばの響きが脳裏に残ったものの、炎症自体は完治に向かっておりひと安心。ネットでこの菌のことをしらべてみると、免疫力が落ちたお年寄りや入院患者などに感染しやすい.....などの説明がありました。その中で印象に残ったのが、その名前の由来です。傷口に感染したときできる緑色の膿(うみ)からきているとか。そういえばたしかに小さい頃足などの傷口で見覚えがあります。命名もじつにストレートでズバリ、親近感すらもてます。

 さて、菌のことはともかくいったいどこで感染したのだろう、としばらくの間いろいろと思いめぐらせたのです。まあ常識的には、頭を洗ったり、水につけたり、生活の場としては風呂とかプールとか、それ以外にとくに考えられないわけですね。あるとき、もと学校の先生をやっていた義理の兄弟がプールでの感染じゃないか、と云っていたらしいことをカミさんから聞きました。わたしが中耳炎になったことを伝えたのでしょう。確かに夏ごろから、プールやトレーニング室などを備えた施設に通い始めていたのです。なんとなくつじつまが合ってきはじめたのですが、
「プールでうつったとしても、なんで、緑膿菌なんだろう?」
と、こんどはあらたな方向に疑問が向かいはじめたのです。

 

 ところがある日、一挙に解決の方向に向かって動きはじめたのです。それは、ふたたびその施設のプールの更衣室でシャワーを浴び、着替えをしているときでした。ここまで読んでくださった諸兄諸姉は、
「そうか、さきほどのポスターはその更衣室の壁か何かに貼ってあったのか!」

とお気づきでしょう。その通り、そこで撮りました。

 近くで床掃除をしていたおばさんに聞いたところ、
「あんだ~、知らね~のすかっ? 年寄りがオムツを忘れていくのっしゃ~」
との返事。新品のオムツではありませんぞ!使用済みのが散らかっていて、そのおばさんがかたづけざるを得なかったにちがいありません。たぶん、おばさんからの苦情をうけて施設側がポスターを貼ったのでしょう。一瞬にして、わたくしの脳細胞がつながりはじめました。オムツのまま水着を召されてご入水あそばしたか、オムツはお脱ぎになったものの(脱ぐという表現が的確かどうか、むしろ外すか?)洗浄もなさらずご入水あそばれたか、真実を知るよしもありません。みなさんのご想像におまかせしましょう。さらに視点を変えてみれば、次のように云えるかもしれません。宿主がプールに来たおかげで、緑膿菌はほかの大腸菌のみなさんといっしょに、水という自由な世界へと解き放たれたのです。そして、遠泳し拡散しながらの旅の果てついにわたしの口や耳へとたどりつき、...... . これを妄想と云うか推理と云うのかよく知りませんが、因果関係はすっきりしていますね。ようするに、宿主がAからBへ変わり、Bが中耳炎を発症した、というわけです。この悲劇をもたらした元凶はAであることには疑いをはさむ余地がなく、水から上がったあと充分洗浄しなかったものぐさなBにも落度があった、と云うことになりましょうか。かくして、その日以来、わたくしはプールに入ることができなくなりました。もっぱらトレーニング室で有酸素運動と筋力アップに集中しております。

 

 ところで、オムツを召されるほどのお方が水中トレーニングに励まれていることそれ自体は高齢化社会にあってじつに結構なことです。素晴らしいことです。ただ、ひとつお願いがあります。これからはどうか、まずオムツを外されよ、つぎにオムツが被っていた箇所を入念に入念に洗浄なされよ、そしておもむろに水着を召された上で入水されよ、最後に、使ったオムツはそっと持ち帰られよ。カタカナ英語を冠しているわたしたちの施設の名前はなんだとおもいますか。訳すと「緑の園○○」とでもなりましょうか、よもや「緑の菌...」ではありません。

おあとがよろしいようで。

2017年

3月

26日

ふたつの美術展を訪れて

 昨年7月、メディアテークで開催された第2回「Art to you! 東北障がい者芸術公募展」を訪れました。会場には絵画をはじめ書、彫刻、オブジェなど多彩な作品約140点余りが展示されていました。応募総数800数十点のなかから選ばれたとのことでした。係りの人に訊ねたところ、写真撮影は個人用としてはOKとのことでたくさん撮らせていただきました。興味のある方は、主催者の「東北障がい者芸術支援機構」のホームページに入選作など掲示されていますのでご覧になってください。
 もう一つ訪れた美術展は、第46回世界児童画展です。会場は大崎市民ギャラリー「緒絶(おだえ)の館」のホール、一度行ってみたいと思っていた醸室(かむろ)地区と堀を挟んで隣接した場所です。下のポスター写真にもあるような実に開放的な絵画に時間を忘れてしまいました。2月初めごろで道端には雪が残る肌寒い日でしたが、近くの食堂でうわさに聞いていた中華そばを啜り胃袋も満たされた一日でした。

 わたしは若い時から出張や遊びなど、なにかのついでにしばしば美術館に足を運んできました。道楽のひとつで、いまの言葉でいう○○オタクかもしれませんな。たとえば、昨年は家内と3泊4日で東京地区の美術展をあちこちハシゴしましたし、また墓参で帰省した際に平山郁夫美術館(尾道の瀬戸田町)も訪れました。 いうまでもなく、カラバッジオをはじめ美術の教科書に載るような、それぞれの時代を劃した名品も数多くありました。郷里の誇りでもある平山画伯が中学生のとき描いた一艘の漁船をモチーフにした水彩画に見惚れ、また東洋文庫での肉筆春画展も興味深々で見入りました。いっぽうで、時代を風刺した衝撃的な作品、メッセージ性の強い、吐き気をもよおすような作品にも、たとえばダリ展(新国立西洋美術館)で出くわしました。
 これらプロの作品にも技術的にはどちらかというと稚拙だが直截的で純粋なものも、とくに作者の若い時代の作品に見受けられることがありますが、上に紹介した障害者や児童の作品にはまさにこれらの特徴が際立っていますね。自由で開放的で、その色彩感覚にびっくりしたり、ほほえましく感じることもしばしばです。じつは今回、障害者と児童の描く絵の世界が驚くほどよく似ていることにあらためて気がついた次第です。云うまでもなく、既成のものにこだわらず、自分が感じ、想像する世界を自分なりに表現すること、これはプロアマ問わず絵を描くということの原点に違いありません。
 
 今年も7月6日(木)から9日(日)までの4日間、第3回の障害者芸術展がメディアテークで開催されるようです。来月あたりから作品の募集が始まるそうです。楽しみですな。みなさんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
  

2016年

4月

11日

ポケットに手を入れて

ロローグ

 

 先日「障害のある子の家族が知っておきたい『親なきあと』」というテーマの講演会を福祉プラザで開催しました。そのとき、わたしは渡部伸さんの講演の前に司会として挨拶をしたのですが、その間マイクを片手に空いた手をズボンのポケットに入れたり出したりしていたと、スタッフに教えられました。(写真)講演会ではあまり見かけないその所作にいささか驚き、どうしたものか、ヤキモキしていたそうです。それからしばらくして、「左ポケット14回右2回、講演後の質疑応答でも...云々, ..... 私は公務員であったけど人前でポケットに手を入れてしゃべったことは1回もない、態度についてもう少し注意が必要ではないか……」、との匿名のはがきが届きました。そのマニアックな観察眼と「公務員」という言葉に少し引っかかるものはありましたが、わたしの所作が客席のおおくの人にもぶざまで不愉快な印象を与えてしまったようなのです。講演会を主催した張本人から、ここは多少の説明をしておく責任のようなものがあるやもしれぬ、それもあながち無駄ではあるまい、と考えました。

 

                        (つづきを読む)

 

 

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2015年

6月

27日

イタリア人はエスプレッソがお好き

イタリアに住んでいた知人から聞いた話ですが、イタリア人は勤めに行く途中でよくバール(軽食喫茶)に寄ってエスプレッソコーヒーをひっかけるそうです.エスプレッソコーヒーとは、イタリアンローストした黒褐色の豆を細かく挽き、その粉末を高圧容器に入れてすばやく抽出したものです.たいへん濃くて苦みが強いですね.さて彼らの飲み方ですが、まずデミタスカップに30cc (1オンス)のコーヒーとたっぷりの砂糖を入れます.つぎにさらっと混ぜ、香りを嗅ぎ、ぐぐっと2,3口でひっかけます.仕上げにカップに残ったどろどろの砂糖を指や匙ですくってなめる.強いコーヒーの香りと苦みを楽しみ、そのあとのとろけた甘~い砂糖.ブドウ糖とカフェインを供給された脳にはギアが入りアクセル満開.さすがのイタリア人も「さあ~仕事」というわけ.料理人の落合務さんもテレビの料理番組で紹介していました.とろけたような笑み満面の顔をよく憶えていますが、人間の幸せはこういう一瞬にあるのかもしれませんね.それぞれの個性を混ぜ合わるといった小細工などせず、そっとそのまま五感に受け入れて味わう.

 

わたしもたまにイタリアンもどきを調理するのですが、最後はエスプレッソをこのやり方でいただきます.ワインもエスプレッソも料理のひと品なのです.家族には、なぜか、料理よりもエスプレッソのほうがウケています.



2015年

6月

21日

認知機能改善にチョコレート

先日、チョコレートに含まれているカカオ・ポリフェノールが脳の認知機能の改善に役立つ、との実証試験結果が公表されました(産経新聞6月24日、他).実は、昨年11月には、血圧降下やHDLコレステロール値上昇(ここにHDL= high density lipoprotein、通称、善玉コレステロール) などの効果が実証されていました.その作用機序は次の通り.まず、小腸で吸収されたカカオ・ポリフェノールが血管内部に入ります.つぎに.活性酸素などで傷つき炎症を起こしている部分を修復して血管を拡張します.その結果、血流が良くなり血管疾患が予防できるというわけです.今回の発表で、この血流改善が脳の認知機能の改善にも一役かっていること、つまり、チョコレートの摂取が脳機能を高めて認知症の予防につながる、というわけです.

 

その仕組みの説明に入る前に、脳由来神経栄養因子(BDNF = Brain-Derived Neurotrophic Factor)という液性たんぱく質のことを説明する必要があります.記憶や学習能力をつかさどる「海馬」に多く存在し、脳神経細胞の発生、成長、神経伝達物質の合成・促進などに関与しています.要するに脳機能の発現に直接関わる根源的なたんぱく質のひとつ、といえるでしょう.このたんぱく質(以下BDNFという)は、体を動かしたり、頭をつかったりすることで増えることがこれまで知られていました.したがって、加齢によって体や脳を徐々に使わなくなっていくとBDNFは減少し、ひいては認知症を発症する原因になるということです.

 

さて、今回チョコレートを摂取することでもBDNFが増えることが実証されたわけですが、脳内血流量が増えるとBDNFが増加するという以前からの研究成果を併せ考えると、なにか全体の仕組みが見えてきますね.まず、体や頭を適度に使うことで血流量が増え、脳を含めた血液循環系が活性化します.そうするとBDNFが増え「心身ともに活力にあふれる」正の循環が生まれます.要するに、チョコレートの摂取は、カカオ・ポリフェノールの吸収ー>血管内での抗酸化作用ー>血流量増加という過程をへて、認知障害や脳損傷障害の予防や改善につながる、というわけです.

 

ところで、人間は疲れた時など、甘いものを欲求します.これは砂糖に含まれるブドウ糖を脳がほしがっているからですね.言うまでもありませんが、ブドウ糖は脳の唯一の栄養源だからですね.欲求が満たされると、満足感・幸福感がわいてきます.カカオ・ポリフェノールといい、ブドウ糖といい、チョコレートはわれわれの身体とこころの力強いサポーターですね.欧米人に比べて日本人はチョコレートの摂取量は少ないといわれていますね.これからは、おやつというより毎日の食習慣に積極的に取り入れてみませんか.

 

2015年

3月

30日

混浴とおはぎ

いい季節になりました.今日は、ひとりでの入浴がむずかしいような障害者と家族が一緒に入れる混浴温泉の話です.せっかくの温泉リゾートにいっても、当事者と家族がたとえば夫と妻、娘と父のような異性どうしの場合、もちろん普通の男湯や女湯でが無理なとき、混浴を探さなければなりません.昨今これだけでも結構めずらしいのですが、脱衣場もいっしょというのはもっとまれですね.

実は、秋保温泉に山菜荘という温泉旅館があります.場所は温泉街の中心部におはぎで有名なスーパー「さいち」がありますが、そのすぐ向かいです.このことは家族会の元会員から聞いていまして、まずは実体験というわけでむかし一人で行ったことがあります.以下そのレポート.

入浴料は確か500円くらいだったとおもいます.脱衣をすませ湯室に入りました.露天ではありません.大きな共同湯(5-6人用くらいか)とその奥に1坪くらいの小さい湯のふたつ、どちらも沸かし湯だそうで牛乳風呂といわれるように白濁していました.小生ひとりのんびり浸かっていたのですが、そのうちどやどやがらがらと「お姉さまグループ」がお見えになり和気あいあいなご様子.やがて、そのパワーにじゃっかん背中を押されぎみに湯屋を出ました.

かなり古びていますが、脱衣場も湯殿も適度な広さの温泉場でした.大きな声でしゃべろうが、わめこうが、笑おうが自由な感じ.みなさん、機会があったらぜひトライしてみてはどうでしょうか?たまには、家や施設や地域から抜けだして、行楽にいくのもいいですね.湯のあとは、おはぎがまっています.

2015年

3月

24日

白杖の効用

仙台の駅前近くの一角に、仙台朝市があります.そこで買いものを済ませ、幅の狭い路地から広いおおきな通りに車ででようとしたときのことでした.その交差点は、最近増えてきた歩車分離式で、わたしは最前列から2番目にいました.信号が青になったので徐行しながら前の車についてゆっくり進んでいたそのとき、右側から突然、白杖が現れたのです.なんと視覚障害者が左右にゆらゆら揺らしながら平然と歩いてきたのです.わたしは左折する方向に目を向けていたせいで、一瞬気づくのが遅くなったようです.幸い、お互い接触せずにすみましたが、ヒヤリとしました.前輪を横断歩道域に入れた状態で停車、その人が渡りおえるのを待ちました.

 

白杖をもった人を見つけた場合、周りの歩行者の声かける、場合によっては手をつないで手前で立ち止まる、などのちょっと配慮があれば、と思った次第です.もちろん、わたしたちドライバーは、赤信号を堂々と渡る障害者がいることを「からだ」で憶えておきましょう.

 

さて、わたしたちの家族会にも半空間無視の障害の人がいます.視覚的には見えているのですが、たとえば左側全体が「見えない(意識できない)」という意識障害で、頭頂葉などの損傷が原因とされます.この障害では、混雑した歩道やデパートなどで人と接触することがあり、因縁をつけられたりトラブルの原因にもなります.なぜかというと、周りのひとは障害者と気づくことができないからです.家族やコーチと一緒の場合は腕をがっちり組んで歩行すれば周りとの接触は避けることもできますが、当事者が一人で出かける場合はたいへん心配になります.しかし、もし白杖を携帯させるとどうでしょうか?周りもとっさに状況がわかり、接触・衝突の確率は小さくなるのではないでしょうか.そうすると、半空間無視の障害をもっている人も、行動範囲が広くなるのではないでしょうか.

 

障害者が健常者といっしょに社会に暮らす場合、白杖がお互いの安心、安全に役立つシグナルやマーカーとなるよう、その効用を生かしていきたいものです.

2015年

3月

19日

川崎での少年による集団暴行殺人事件

川崎の河川敷で集団暴行による惨殺事件がありました。現在、容疑者3人の少年の取り調べが行われており、こんご事件の詳細が徐々に明らかになってくると思われます。

これにつけて思うことは、今回の事件は殺人というおぞましい犯罪であったために大きく報道された訳ですが、世の中には非行少年やそのグループによる暴行を受け、高次脳機能障害に苦しみ、精神的にも深く傷ついた多くの人たちがいることです。こういったケースとくに少年犯罪の場合では、報道されることもほとんどありません。大阪府の精神医療行政にも携わっておられた精神科医の納谷先生(堺脳損傷協会)から、こういった実態を伺った事を想い出します。

 

こんどの事件は氷山の一角にしかすぎません。今回の事件の被害者と同じような状況に追い込まれている少年・少女は、全国で数百人に上るとの報道もありました。

本障害では、障害をかなりのレベルまで克服し、就労できたり結婚できたりした成功例は、研修会やいろいろな本にも紹介されます。そこでは医療・行政だけでなく支援団体や家族会なども成果として、美談として伝えることはよくあります。それはそれとして、世の中にはここで述べたような深刻な実態があるということを認識しておく必要があるのではないでしょうか。

2014年

6月

23日

コラムを開設しました

本日より、このホームページにコラムを開設しました。よろしくお願いします。

豊田@高次脳障害者家族会(仙台/宮城)

ある覚醒体験!

白取春彦さんのケアノート「突然苦しさ消えた ー 父の介護やるしかない」(読売新聞)(リンクはここ)「事実を認める、ありのまま受け入れる」、というある日突然の覚醒体験が記されています。

家族会員による文集「希望」はこちらから

岩手県安代の「希望の丘」への研修旅行はここ