ふたつの美術展を訪れて

 昨年7月、メディアテークで開催された第2回「Art to you! 東北障がい者芸術公募展」を訪れました。会場には絵画をはじめ書、彫刻、オブジェなど多彩な作品約140点余りが展示されていました。応募総数800数十点のなかから選ばれたとのことでした。係りの人に訊ねたところ、写真撮影は個人用としてはOKとのことでたくさん撮らせていただきました。興味のある方は、主催者の「東北障がい者芸術支援機構」のホームページに入選作など掲示されていますのでご覧になってください。
 もう一つ訪れた美術展は、第46回世界児童画展です。会場は大崎市民ギャラリー「緒絶(おだえ)の館」のホール、一度行ってみたいと思っていた醸室(かむろ)地区と堀を挟んで隣接した場所です。下のポスター写真にもあるような実に開放的な絵画に時間を忘れてしまいました。2月初めごろで道端には雪が残る肌寒い日でしたが、近くの食堂でうわさに聞いていた中華そばを啜り胃袋も満たされた一日でした。

 わたしは若い時から出張や遊びなど、なにかのついでにしばしば美術館に足を運んできました。道楽のひとつで、いまの言葉でいう○○オタクかもしれませんな。たとえば、昨年は家内と3泊4日で東京地区の美術展をあちこちハシゴしましたし、また墓参で帰省した際に平山郁夫美術館(尾道の瀬戸田町)も訪れました。 いうまでもなく、カラバッジオをはじめ美術の教科書に載るような、それぞれの時代を劃した名品も数多くありました。郷里の誇りでもある平山画伯が中学生のとき描いた一艘の漁船をモチーフにした水彩画に見惚れ、また東洋文庫での肉筆春画展も興味深々で見入りました。いっぽうで、時代を風刺した衝撃的な作品、メッセージ性の強い、吐き気をもよおすような作品にも、たとえばダリ展(新国立西洋美術館)で出くわしました。
 これらプロの作品にも技術的にはどちらかというと稚拙だが直截的で純粋なものも、とくに作者の若い時代の作品に見受けられることがありますが、上に紹介した障害者や児童の作品にはまさにこれらの特徴が際立っていますね。自由で開放的で、その色彩感覚にびっくりしたり、ほほえましく感じることもしばしばです。じつは今回、障害者と児童の描く絵の世界が驚くほどよく似ていることにあらためて気がついた次第です。云うまでもなく、既成のものにこだわらず、自分が感じ、想像する世界を自分なりに表現すること、これはプロアマ問わず絵を描くということの原点に違いありません。
 
 今年も7月6日(木)から9日(日)までの4日間、第3回の障害者芸術展がメディアテークで開催されるようです。来月あたりから作品の募集が始まるそうです。楽しみですな。みなさんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
  

ある覚醒体験!

白取春彦さんのケアノート「突然苦しさ消えた ー 父の介護やるしかない」(読売新聞)(リンクはここ)「事実を認める、ありのまま受け入れる」、というある日突然の覚醒体験が記されています。

家族会員による文集「希望」はこちらから

岩手県安代の「希望の丘」への研修旅行はここ